【26年7月】アングラー村越正海月イチ恒例コラム
『THEフィッシング』ファンの皆さんこんにちは。村越正海です。
興味深い釣りや魚の話は、釣りの現場にいくらでも転がっている。
例えば。
昨年の7月に、古くからの釣友に誘われて北海道根室沖のオヒョウを釣りに出掛けた。英名はハリバット。最大2mにもなると言われているカレイの仲間で、根室沖でもこれまでに170㎝超の大物が仕留められている。ちなみに、カレイの仲間であるにもかかわらず、漢字では「大鮃」と書く。
2日間のチャレンジでぼくは、170㎝には遠く及ばないものの130㎝超の良型を仕留めることが出来たのだった。
その時の船上で、たまたま釣れたアイナメを前にして“赤いウサギ”の話になった。根室周辺の海では秋に、(たぶん)婚姻色で真っ赤に染まったウサギアイナメが釣れるのだという。
話を聞いて居てもたってもいられず出掛けたのが、昨年10月に放送した「#19村つる・北の大地 根室に紅いウサギを求めて」なのである。
ところがさらに。
撮影で乗せていただいた船の船長さんから、「夏から秋にかけて、まるでシイラのようにボイルするアメマスを、ルアーで釣ることができるんです」というこれまた刺激的な話を聞かされてしまった。さらにさらに。現地の釣友から「道東にも村越さんの大好きなマブナが生息しているのです」ときた。
これはもう、職業釣り師としては行かねばならぬ。ということで今夏は、オヒョウ釣りを2日間、アメマス釣りを1日、マブナ釣りを1日という4日間の釣行計画をたて、太平洋沖を通過した台風のウネリや風の影響に脅かされながらも、全ての予定を遂行し、全ての釣りをうわさ違わぬ釣れっぷりで堪能することが出来たのだった。
今年の現場で……、根室沖ではなく釧路沖の方がより大きなアメマスが釣れること、道東から札幌方面に走ればマブナだけでなくタナゴ(種類は不明)も釣れること、水面を流す蝉ルアーで野生のニジマスが釣れる川が沢山あること等を新たに聞かされ、ぼくの頭はパンク寸前に追い込まれた。と同時に、ムクムクと湧き上がってくる欲望を抑え切れず、その場で来年の道東釣行スケジュールを手帳に書き込むことになったのだった。やはり釣りのテーマは釣り場に転がっているのである。
涼しい根室から帰宅すると、待っていたのは猛暑。連日の暑さに耐えきれず、川の流れに浸かってしまえば涼しいだろうとアユ釣りに足繁く通っている。釣り方は友釣りと、近年人気の高いアユイング(ルアー釣り)。
アユ釣りをしている目の前で、ニジマスがバシャッと跳ねた。ひょっとすると、地元の川でも蝉ルアーのニジマス釣りができるのかもしれない。
釣りのテーマは現場にいくらでも転がっているのである。