【前編】鉄道博2024|イベントレポート
運転体験にシミュレーター、大好きな鉄道を「体験」できるブースに子ども達が大行列。会場に行けば、まるでどこかに旅をした気分になれるかも!?
2024年1月6日(土)から8日(月・祝)まで開催された『鉄道博2024』。大人だけでなく、鉄道好きの子どももたくさん集まる人気イベント。その人気の理由を探るため、会場に行ってきました。
鉄道博のお目当ては?イベントスタート!
会場にはイベント開始前から長い列が。その中で家族と訪れていた男の子に、お目当てが何か聞いてみると「シミュレーターが楽しみ!」とのこと。シミュレーターとはいったいどんな物なのか気になります。
いよいよ始まりました!ベビーカーは置いて動けます
イベント開始時刻になり扉が開くやいなや、皆さんそれぞれの目的のブースへ足早に向かって行きます。入口前にはベビーカー置き場があり、子ども連れには嬉しいポイントです。
出発進行!子どもたちの心を掴む、鉄道模型と運転体験
会場で目立っていたのは鉄道模型。まず訪れたのは、卒業後に鉄道会社に就職する学生も多いという、大阪公立大学高専汽車倶楽部のNゲージ 鉄道模型ジオラマ展示と運転体験のブースです。
ところでこの「Nゲージ」とは、縮尺150分の1(新幹線車両は160分の1)の鉄道模型のことで、日本では一番普及しているサイズなのだそう。「N」はレール幅が9mmなので、英語の9”Nine”の頭文字を取ったもの。部員が作ったNゲージの模型は能勢電鉄、京都丹後鉄道、ふるさと銀河線りくべつ鉄道、東京メトロの9路線、大阪メトロ400系などがあり、それぞれの違いを見比べることができるのも模型を見る楽しみのひとつです。
今年1月1日に能登半島地震があった地域を応援したいと、石川県ののと鉄道を去年の末に乗車した部員が撮影した写真や、関連する展示物が並べられていました。
運転体験では京阪3000系プレミアムカーや、近畿日本鉄道(近鉄)の特急ひのとりの鉄道模型を動かすことができました。学生スタッフ が運転方法を丁寧に教えてくれるので、子どもたちは興味津々。
こちらはSHIGEMON/S&BR のHOゲージ運転体験ブース。HOゲージとは、縮尺87分の1サイズでレールの幅は16.5mmの鉄道模型。Nゲージより大きいため走る姿に迫力があります。専門用語について詳しく知ると、どんどんハマっていきそうです!
ヨーロッパの鉄道と景色に想いを馳せる
ヨーロッパの鉄道旅行の雰囲気を楽しめるエルマートレインは、子どもだけでなく大人にもファンが多い鉄道模型とジオラマを扱っています。
こちらは主に輸入品で、ドイツ、オーストリア、スイスの路線のものが多いとのこと。こちらもH Oゲージなのですが、海外ではHOゲージが主流で人気があるそうです。
ドイツの街並みのジオラマを背景に、蒸気を出しながら走る汽車。小さな車体に周囲の視線が釘付けになっていました。
こちらは実際の鉄道で使用されているナットを製造しているという、東大阪のハードロック工業が手掛けた巨大な鉄道模型。来社するお客様に喜んでもらうために、会長の趣味で作り始めたのだそうで、発想がユニークです。
憧れの運転士さんになれる!電車マニアが作った鉄道シミュレーター
ずっと気になっていたシミュレーターを発見しました!この日は阪急電鉄、阪急電車、JRの3車両から運転したいものを選び、リアルな運転体験ができました。お昼頃にはその日の整理券が無くなってしまうほどの人気ブースです。
シミュレーターを作ったのは、運転台担当のじゃりちゃん鉄道さん(写真)と路線の映像撮影担当のトレイン趣味さんの2人。全て手作りで、各地で開催されるの鉄道系のイベントに出ているそうです。じゃりちゃん鉄道さんに話を聞いてみると、普段は会社員で完全に自分の趣味で制作を続けていて、お父さんが鉄道会社勤務だったということでした。本当に鉄道が好きで、子どもたちにも喜んでもらいたいという気持ちが伝わってきました。
あこがれの帽子を被って、カッコよくきまってますね!
売り切れ必至のお弁当は早めにゲットしておきましょう
お昼ご飯ももちろん鉄道を楽しむことができます。会場で販売されている駅弁はイベント開始すぐに売り切れる可能性があるので、会場に着いたら早めに購入しておくことをおすすめします。
#1 トワイライトエクスプレス弁当(1,400円)
かつて大阪駅 – 札幌駅間を走っていた臨時寝台特別急行列車トワイライトエクスプレスをイメージした贅沢な海鮮弁当です。陶器製の入れ物もリッチな雰囲気です。
#2 夢の超特急 0系新幹線弁当(1,300円)
エビフライや唐揚げなど、子どもが大好きなおかずが詰まったお弁当。
#3 J R貨物コンテナ弁当 神戸のすきやき編(1,500円)
貨物コンテナを入れ物にしたユニークなお弁当。すきやき編の他には明石の鯛めし編(1,600円)京都の鶏めし編(1,600円)があります。※価格は全て税込
会場外の目の前に広がる大阪湾を眺めながら駅弁を食べ、運転体験やシミュレーターを思い出すと何故かどこか遠くに鉄道で旅行している気分になりました。
美味しいお昼を食べた後も、まだまだ鉄道博を探検します!記事後半はコチラ
執筆:kaori sawada
Photo:東詩歩