水族館の魚の採集は?水族館のヒエラルキーは?元飼育員が語る水族館の知られざる裏側!

毎週火曜深夜24時30分~放送中の「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」。この番組は、さらば青春の光が世の中の「誰が書いとんねん!」という書籍を集めて深掘りしていく番組です。今回紹介された本は『水族館飼育員のキッカイな日常』(著者:なんかの菌さん)
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美術館から水族館へ、異色のキャリア

現在は生き物系のイラストレーターとして活躍している、著者のなんかの菌さん。もともとは水族館の飼育員だったそう。しかも、美術館や博物館の学芸員を目指していたという異色の経歴の持ち主なんだとか。

大学院で美術史を専攻し、学芸員として働くつもりだったものの、なかなか就職先が見つからず…。そんな時に目にしたのが水族館の求人。「動物園や水族館が好きだったし、ここでも面白いことができるのでは?」と応募し、無事に採用。
放っておいても大丈夫な魚!?
飼育員になって最初に担当したのは、比較的手間のかからない海水魚たち。「素人なので放っておいても死なない魚を任されたんです」と語るなんかの菌さん。

具体的にはカサゴ、ウツボ、ハリセンボン、イワシ、サメなど、水槽環境が安定していれば手間がかからない種類が中心。餌をやり、水槽を掃除していれば比較的問題なく飼育できる魚たちなんだとか。

とはいえ、決して楽な仕事ではなく、朝8時半に出勤して朝礼、その後は水槽の見回り。異常がないか、汚れがないか、死んでいる魚がいないかをチェックするのが日課だそう。水族館の裏では、毎日こうした地道な管理が行われているんだとか。
水族館のヒエラルキーは?

水族館の飼育員同士の上下関係については、「表立ってはないけど、意識的にはあるかも?」ただ、みんな平等に生き物を愛しているそうです。

イルカのトレーナーについては、イルカ専門のトレーナー養成学校があり、そこで専門的に学んだ人が担当するんだとか。水族館の仕事も、実はかなり専門的なんですね。
生き物の採集はどうする?

採集場所は基本的に秘密。漁師さんから譲ってもらうこともあれば、水族館専用の業者から買うこともあるそう。ただし、街の熱帯魚屋さんで買うことはできないんだとか。

「水合わせ」が必要で、買ってきてすぐに水槽に入れるのが難しいためだそう。魚の相場はFAXで送られてくるという、意外にもアナログなシステムでやり取りされているんですね。
ラッコが日本から消える!?
「水族館でラッコを見たことがある」という人も多いかもしれません。しかし、実は今、日本にはわずか2頭しかいないのだとか。その理由は、ワシントン条約によって取引が禁止されたため。新しくラッコを輸入することができず、今いる個体が亡くなったら、日本からラッコがいなくなってしまう可能性が高いのだそう。

「見に行ってください」と語るなんかの菌さん。
水族館の舞台裏を知るともっと楽しくなる!

本書『水族館飼育員のキッカイな日常』では、水族館の裏側がおもしろおかしく描かれています。水族館が好きな人はもちろん、「生き物の仕事」に興味がある人にもおすすめの一冊。
知識ゼロでも楽しめる4コマエッセイなので、気軽に読めるのもポイント。水族館をもっと深く楽しむために、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
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