"9割が外国人″夜間学級の架け橋になれるか?ドキュメンタリー7「ウィーアーファミリー!~76歳の生徒会長~」6月29日(土)放送!
【テレビ大阪】6⽉29⽇(土)午前11時~11時30分放送
「目立たずとも私たちの生活に多大な貢献をしている人たち」、「社会的に弱い立場の人に寄り添い、一緒に歩む人たち」。日頃のニュース取材の中で見つけたそんな人々にスポットライトをあてたドキュメンタリー番組です。第16回の主人公は、この道60年、76歳の革職人。一方、夜は中学校の生徒会長を務める彼がなぜ「学ぶ」のか、その姿に密着します。
第16回 ウィーアーファミリー!~76歳の生徒会長~
戦後混乱期、生活困窮などの事情で昼間の学校に通うことができなかった人たちのために設置された夜間学級。戦後75年以上経った現在、外国籍の人の日本語教育や、不登校などの理由で十分に通うことができなかった人の“学び直しの場”としての役割も期待されています。
今年4月に佐野中学校(泉佐野市)に新設したばかりの夜間学級は、16歳から76歳までの41人が通っています。そのうち9割が外国人。そんな国際色豊かな学校で人一倍真剣に取り組むのは、最高齢・76歳の板谷時美さんです。タッチパネルに苦労しながらも…100マス計算のスピードもどんどん早くなり、苦手な筆算にも果敢に挑みます。
さらに、授業は平日の午後5時半から9時まで。入学前はもう寝ていた時間ですが、努力して起きていられるようになりました。
そんな板谷さん、普段は革職人として働いています。この道60年、妻の春子さんと一緒に革の財布を作り、生計を立ててきました。
博多生まれの板谷さん。中学校を卒業後、革靴を作っていた兄を頼って大阪へ。負けん気の強さで修行を重ね、23歳で独立。同時期に結婚し、2人の子どもも育て上げました。
70歳を過ぎた板谷さんがもう一度学びたいと思ったきっかけは、日記を始めたこと。
漢字で書けない悔しさをばねに、夜間中学での勉強を通じ、日記を漢字で書けるようになって自分が頑張った証を子どもたちに残したいと考えたのです。
そんなある日…散歩の途中で胸に違和感を覚えた板谷さん。駆け付けた病院で心臓近くの血管に異常が見つかりすぐ手術に。今後も通院して経過を見ながら何とか学校に通い続けることにしました。なぜそこまでして学校に通い続けるのでしょうか…。
それは、生徒会長に任命されていたから。教職員の間で、年齢も国も違おうが全員に対等に接する姿勢が高く評価されていたのです。
生徒会長として、まずは同級生の名前を覚えようと学んだばかりの英語も交えながら、コミュニケーションを図っていきます。
6月、生徒会長として初の大仕事である、レクリエーションの企画を決めることに。五カ国から選抜された生徒会メンバーで、どんなゲームをすれば仲良くなれるか考えます。少しでもたくさんの人に来てもらえるよう、
休日も返上し、レクリエーション大会のチラシを配ります。
そんな中、教頭先生と向かった先は、府内でお店を経営するスーさん。15人の従業員のうち自分を含めた6人が夜間学級に入学しましたが休みが少なく、皆休みがちです。そんなスーさんに懸命にレクリエーションへの参加を訴えます。
19日のレクリエーション当日。果たしてスーさんは姿を見せるのでしょうか…?
板谷さんの姿を通して見えてくる夜間中学の“今”をお伝えします。
番組情報
【タイトル】
「ドキュメンタリー7」
【放送局】
テレビ大阪
【放送日時】
2024年6⽉29⽇(⼟)午前11時〜11時30分
【番組HP】
https://www.tv-osaka.co.jp/documentary7/
【放送後TVerでも番組をご覧いただけます】
https://tver.jp/series/sr9b4wa97m
【YouTubeチャンネルでは過去の放送を配信中】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLXglZY9f1Kw0F6mdyjY9tptDmS1ZIWVYF