【後編】鉄道博2024|イベントレポート
「本物」の鉄道グッズに心ときめき、個性溢れるローカル鉄道に思いを馳せる。お買い物も楽しめる鉄道博!
2024年1月6日(土)から8日(月・祝)まで開催された『鉄道博2024』。大人だけでなく、鉄道好きの子ども達がたくさん集まる人気イベント。その人気の理由を探るため、会場に行ってきました。後編では買い物に注目し、会場で購入できる鉄道グッズやローカル鉄道のブースを紹介します。
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スウェーデン王室御用達、オシャレな木製のおもちゃはママにも人気
50年以上の歴史があるスウェーデン王室御用達の「BRIO(ブリオ)」の木製レールで遊べるコーナー。インテリア好きのオシャレな親御さんからも人気があるおもちゃです。動物や人形のパーツもあるのでごっこ遊びができ、性別関係なく遊べます。ブースにはアウトレット商品が販売されていて、お得に購入することができました。
みんなが求めているのは、「本物」の鉄道グッズ
会場で気になったのは、電車の廃材を利用したアップサイクルグッズ。
使われなくなったつり革や座席シートを作った際の余り布を利用したグッズなど。何でも使えるようです。これがあれば、自宅でも鉄道に乗っている気分を楽しめます。
国鉄時代の鉄道で使われていたグッズを販売しているお店もありました。写真の男の子と一緒に来ていたおばあちゃんに話を聞くと、男の子(孫)は鉄道のおもちゃにはあまり興味がないとのこと。「本物」を感じられるものを求めているようです。
身近な鉄道に個性豊かなローカル鉄道のグッズ大集合
普段よく利用する身近な鉄道からローカル鉄道まで、様々な鉄道会社のグッズが手に入ることも鉄道博の魅力のひとつ。各社のブースで、スタッフさんに鉄道の話を聞いてみるのもおすすめです。
ここではいくつかを紹介します。
#1 阪急電鉄の車両型目覚まし時計。
#2 大阪メトロの新型車両をデザインしたグッズ。
#3 阪神電車の車両型のおもちゃ。
#4 南海電鉄のすみっコぐらしとのコラボグッズ。
どのグッズも鉄道ファンにはたまりませんね。
ローカル鉄道のグッズは個性が光ります。最近は人口減少などの要因により、厳しい経営状態を強いられているローカル鉄道各社。それぞれが知恵を絞って経営を続けています。
千葉県の銚子電気鉄道は、銚子の特産品である醤油を使ったぬれ煎餅が大きな収入源だそう。この鉄道が好きで兵庫県からわざわざ就職したというキュートな車掌さんが説明してくれました。券売機がなく切符は全て手売り。人と人との距離が温かくて最高!とのことです。
『ねこのえきちょうさん たま』羽尻利門 作・絵/金の星社 刊
こちらは猫の駅長「たま」が有名な、和歌山電鐵 貴志川線。たまが主人公の絵本や和歌山のみかん「沿線みかん」(猫用段ボール爪とぎ付き)など、たま関連のグッズが多く販売されていました。たまの人気のお陰で廃線を免れ、今は鉄道ファンよりも国内外からネコファンの観光客が訪れる注目の路線になったそうです。
他には千葉県のいすみ鉄道、京都丹後鉄道、兵庫県の能勢電鉄など。それぞれの鉄道に懐かしさを感じるような魅力があり、乗ってみたくなる鉄道がたくさんありました。
書籍のブースもあり、子ども向けの本がたくさん揃っていました。真剣な顔で鉄道の図鑑を見ていた男の子の姿を、パパとママが優しく見守っていました。
最後に質問、今日は何買いました?
会場の出口で見つけた子どもたちに、今日何を買ったかを聞いてみました!
おもちゃに帽子、文房具、お弁当箱など…それぞれお気に入りのグッズをゲットしたようです!
こちらの仲良しご夫婦が購入したのは、J R東日本の駅員さん用カバン。「J R」の刺繍が入った裏地がオシャレでした。
会場では鉄道大好き兄妹や孫と一緒に遊びに来ていたおじいちゃんにも遭遇! このイベントが子どもたちに人気の理由は、模型やシミュレーターで鉄道の運転を「体験」できることや、「本物」の鉄道グッズに触れられることではないでしょうか。そして、鉄道の新しい魅力に気付いたり、ローカル鉄道に実際に乗ってみたくなったり、なぜか乗っていないのに鉄道旅行をした気分を味わえたりこともおすすめです。
知れば知るほどどんどん沼にハマりそうな鉄道の世界。あなたも味わってみませんか?次回開催は2025年1月初旬を予定しております!お楽しみに!
執筆:kaori sawada
Photo:東詩歩