“永遠の映画少女”との出会い、映画館館長は93歳。
テレビ大阪ドキュメンタリー映画「おまえの親になったるで」が大分県の別府ブルーバード劇場で公開。8月18日(日)には北岸良枝監督・映画の主人公、草刈健太郎氏・花本憲一プロデューサーによる舞台トークが開催されました。
子どもたちにいい映画を観せたい…老舗映画館の思い
別府駅からほど近い場所にあるブルーバード劇場は、別府市に唯一残る映画館。“子どもたちにいい映画を観せたい”という思いで、昭和24年創業。劇場の名前は地元の小学生から募った“青い鳥”が由来。
湯けむりの街 “別府 シネマ・パラダイス”
チケット窓口に立つのは3代目館長の岡村照さん(93歳)、通称“照ちゃん”。半世紀以上、別府の映画文化の灯を守り続けてきました。ファンや映画関係者から愛されている館長に北岸良枝監督も撮影開始。元気の秘訣、映画への思いについては、後日放送、YouTubeにて配信の予定です。乞うご期待!
別府を愛し、映画を愛する人々と紡いだ“ご縁”
街の至る所でチラシ・ポスターが…各店を訪ねると、「映画、観に行きます!」と温かい返答の嵐!本作品を盛り上げようとご尽力を頂いたのが別府在住で公文教育研究会OBの鳥居健介さん、そして6月「ゆふいん文化・記録映画祭」でお世話になった石川万実さんたち。別府市教育委員会とも連携し、夏休み前には市内全ての小中高・大学にチラシ1万枚を配布して頂くなど、本作品のPRをボランティアで支えてくださりました。
温泉以上に、熱い「人情」に支えられて…
ご支援のおかげで上映は大盛況!舞台挨拶終了後には館長・照さん、娘で劇場マネージャーの実紀さんを囲んで談話会も開催。映画の感想、再犯防止に向けた取り組み・課題等、熱い話は尽きません…帰阪時間が迫るなか、駅までお見送りのサプライズも!鳥居健介さん、別府ブルーバード劇場、別府市教育委員会、別府大学、商店街の皆様方、本当にありがとうございました!
岡村照館長のコメント (別府ブルーバード劇場 facebook抜粋)
「題材は重たいですが、先ずはプロジェクトから知らないので知ったことだけでも、私には価値がありました!」
新たな被害者を生まない、そして更生は一人ではできない。湯煙の街で出会った“ご縁”と熱い思いを大切に、その思いを紡ぐ活動は、今後も続きます。
テレビ大阪ドキュメンタリー映画「おまえの親になったるで」