現場との摩擦、大手企業との戦い…元エリート商社マンによる町工場再建の記録「公募社長がやってきた~町工場は蘇るか~」9月28日(土)放送!
「目立たずとも私たちの生活に多大な貢献をしている人たち」、「社会的に弱い立場の人に寄り添い、一緒に歩む人たち」。日頃のニュース取材の中で見つけたそんな人々にスポットライトをあてたドキュメンタリー番組です。第19回では、元「三井物産」のエリート商社マンが後継ぎ不在、経営不振の二重苦に陥っていた町工場の新社長となり、再建に挑む姿に密着します。
【テレビ大阪】ドキュメンタリー7「公募社長がやってきた~町工場は蘇るか~」9⽉28⽇(土)午前11時~11時30分放送
第19回「公募社長がやってきた~町工場は蘇るか~」
繊維産業で知られる大阪・泉大津市で創業102年を迎える土木・産業資材メーカー「田中」。米穀商から繊維・紡績・紡織へと業種を変え、現在は車の内装材やカーペットなどをリサイクルした不織布という布を製作する町工場だ。
特に、土砂崩れを防ぐ河川護岸用不織布では国内シェア6割を誇る。
しかし…代々会社を引き継いできた創業家が、病気をきっかけに会社を売却。新たにオーナーとなった投資ファンドは社内ではなく、社外から社長を公募することを決定。8年前に多くの応募者の中から選ばれたのが住吉望さん(65)だ。
住吉さんは大手商社「三井物産」出身の元エリート商社マン。アメリカやイギリス駐在を経て薬局チェーンに出向し、社長として経営再建を手がけた経験もある。
そんな彼に託された、問題山積みの町工場の再生。公共事業の減少で不織布全体の需要が落ち込み、20年以上売り上げが右肩下がりの傾向にあった。社長就任後、ずさんな在庫管理の見直し、新たな生産方式や成果主義の導入など、早速辣腕を振るうも…
突然やってきた公募社長のやり方に、現場の社員たちは「締め付けが厳しい」と戸惑いを隠せない。些細なことですれ違うのも日常茶飯事。そんな状況にも住吉さんは真摯に向き合ってきた。
そんな中、立て直しの柱となる炭素繊維「タナクロス」を開発。炭素繊維は鉄より硬くアルミより軽い素材で、トンネル補修・補強といった用途が期待される。
しかし、国内では地方でも大手メーカーが壁となり、発売からひと月経っても1枚も売れない。
そこで住吉さんは、これまでほとんどやってこなかった海外展開に望みをかけた。商社マン時代のツテを使い、セールスの舞台はカンボジアへ。毎年のように洪水が起こるカンボジアでは土手が整備されていないのが課題で、田中の製品が入り込むチャンスが大いにある。
地道な努力の結果、国の高官に対して製品をアピールする機会が到来。果たして、会社の命運をかけた「タナクロス」に商機は生まれるのか?そして、戸惑う社員たちをまとめ、町工場は蘇るのか?
番組情報
【タイトル】ドキュメンタリー7「公募社長がやってきた~町工場は蘇るか~」
【放送日時】9⽉28⽇(土)午前11時~11時30分放送
【番組HP】https://www.tv-osaka.co.jp/documentary7/
【放送後TVerでも番組をご覧いただけます】https://tver.jp/series/sr9b4wa97m
【YouTubeチャンネルでは過去の放送を配信中】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLXglZY9f1Kw0F6mdyjY9tptDmS1ZIWVYF